Things a little bird told me

街中の鳥さんのこと、日常の出来事などを綴っています。

Arrival of the birds / O "Fly on"

(※鳥さんの話では無いのでご興味無い方はスルーして下さい)



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Arrival of the birds / O "Fly on"

どちらも鳥が題材になっている曲。




Arrival of the birdsは英国のバンド、The Cinematic Orchestraの曲。
この曲は、2008年に公開されたディズニーのドキュメンタリー映画、"Mystery of the flamingos"に使用されたサントラの中の1曲。
ウォルト・ディズニーは生前、アニメーション映画を制作し成功を収める一方で、自然ドキュメンタリーにも力を入れていたとのこと。
この映画、"Mystery of the flamingos"を少し紹介すると、舞台は、アフリカのタンザニア北部にあるナトロン湖。ナトロン湖は毒性の強い湖でほとんどの生物は生きることができない。そんな死の湖で、フラミンゴより小さめのコフラミンゴという渡り鳥の大群がやってきて繁殖する。生まれた雛はすぐに数百羽、数千羽の幼鳥の群れに加わり数羽の成鳥に守られながら旅に出る(歩いて湖を移動するらしい)。その旅は過酷なもので、途中幾多の困難が待ち受ける。天敵である大型の猛禽類のアフリカハゲコウが雛を襲い、ブチハイエナが成鳥を襲う。物語が進むにつれ、ブチハイエナの攻撃により親鳥、群れからも離れてしまった1羽の雛に焦点が当たる。雛はうまくブチハイエナの攻撃から逃れ、なんとか再び群れに合流するが、父と母も失ってしまった雛は生きていくための採食、習慣や知恵、全てを自分で学んでいくしかない。天敵による攻撃からも身をかわし、やがて物語は、美しく成長したコフラミンゴの強さや、生きていく為の決断力にフォーカスしていく。
実はこの映画を見ていない…にも関わらずこの曲を聴いた時、山並みの向こうを群れで飛んでいく渡り鳥や、水面から大群で飛翔する鳥たちが脳裏に浮かんだ。厳しい野生の宿命を背負って飛び立っていく鳥達の情景が浮かんだ。


O ”Fly on”も英国のバンド、Coldplayの曲。
この曲は2014年にリリースされたアルバム"Ghost Stories"に収められている。歌詞を全て書き出すと著作権侵害となる恐れがあるので、最初の出だしだけ紹介すると "A flock of birds, hovering above...(鳥の群れが空を飛んでいる)" 歌詞の解釈は聴く人によって異なるけれど、この曲を聴いた人の感想を見ていると、「別れ」(死別も含めて)の歌と捉えている人が多かった。大切な人との別れ、彼、彼女との別れ等…。
全体を聴いてみると、出だしの歌詞、"A flock of birds"は、自分がこれまでに出会い、そしてこれから出会う人々を表しているのかなと思う。”時にやって来て、時にいなくなる”、"Fly on(飛び続ける)"という詩は、人生は人との出会いや別れを繰り返しながら続いていく…と解釈する。野生の鳥、渡り鳥は生まれてからしばらくすると親鳥と別れ、兄弟と別れ1羽で旅を始める。一生を旅し続ける渡り鳥はその短い一生の間、どれだけ多くの出会いや別れを繰り返しながら飛び続けるのだろうか。人生も同じだと…。


この2曲を使用して、ある米国の男子フィギュアスケーターが見事に鳥を演じている。初めて見た時とても美しくて見入ってしまった。この曲で彼は、自身のスケート人生をも表現している。プログラムの冒頭、怪我した羽を折りたたみ、不安な表情の鳥のポーズから始まる…。(彼は2016年~2017年シーズン、骨折して競技に出られない期間があった。)曲が始まると自由な方の翼を羽ばたかせて演技が始まる。ケガをしてしまった羽が癒えるのを待ちながら、群れを率いて大空を自由に飛んでいたことを思い出す。不安や焦りの中、必死に飛ぼうと何度も試みる。最後は再び大空へ羽ばたこうと羽を広げるポーズで終わっている。とても晴れやかな表情をしている。余談だが、彼は2015年にゲイであることを公表している。前述の骨折も癒えた今、競技者としてとても充実しているのかなと思う。

是非五輪でこのプログラムが見たいなと思う。