Things a little bird told me

鳥さんや自然のことを中心に綴っています。

換羽のこと

カモさんの羽の色は種類により異なっていてそれもカモさんを見る楽しみ。

鳴き声も種類によって異なる。でもこれはオスの場合。メスのカモさん達の羽は種類関係なく皆地味~な色をしていて、鳴き声も地味。メスだけを見ていると、一見どの種類のカモさんかな~と迷うけど、顔、嘴、翼の羽の色や模様等でだいたい判別できる。同種で、オスかメスかの区別は明らかだけど、これがエクリプスとなるとわからない。

 

 

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わかりにくいけど、右下のメスのような姿のオナガガモさんが、エクリプス(多分…)左下は繁殖羽に換羽が完了したオスのオナガガモさん。

 

 

カモさんは年に2回換羽するらしい。カモのオスが繁殖期に入ると徐々に、飛翔に支障のない羽から換羽がスタートし繁殖後期に入ると風切羽も一気に抜けて一時的に飛べない状態になるらしい。そんな状態で派手な色の羽でいては天敵にやられちまうってことで、メスと同じ色の地味~な姿になるらしい。この状態をエクリプスというらしい。日本に来る頃には次の換羽がスタートしていて、綺麗な羽に戻っている個体も多いらしいけど、まだ地味~な羽のままでいらっしゃるオスさんも中にはいて、野鳥観察初心者の私には、メスなのかエクリプスのオスなのかわからない…。カモさんの場合は飛べなくなる時期があるけどその代わり短期間で換羽が終了するらしい。

 

 

昨夏換羽まっただ中のツバメさんに会った。最初見た時、何か皮膚の病気にかかってしまったのか?と思ったけど、調べてみるとツバメさんの換羽について知ることができた。ツバメの場合はカモのように一気に換羽が進むことはなく、少しずつ順番に換わっていくらしい。風切羽が抜けると飛びにくくはなるらしいけど全く飛べなくなるわけでは無い。なので、カモと違い換羽完了までに時間がかかる。成鳥はほぼ秋が深まる毎に換羽が進むらしい。しかし、そうこうしてる間に渡りの時期がやって来る。命がけの渡りを行っている最中に換羽なんてまさに命取りなので、渡りの時期が来ると、換羽が中断するらしい。中断した換羽は渡り終えた越冬先で再開し残りの羽も換わるとのこと。日本で繁殖するツバメさんの渡りは海上をノンストップで渡らなければならないので、このような換羽の休止が発達したらしい。

  

 

他のツバメさんたちが子育て中、換羽中のひとりぼっちのツバメさん。お相手が見つからなかったのかな…。

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 元気に飛び回って、他の巣の子育て中の親鳥に叱られてしょんぼり…。

 

 

また春に戻って来るんだぞ!

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(参考文献:日本におけるツバメ Hirundo rustica の換羽 真野 徹氏)