風向きが変わったと思った8月下旬には、
もう既に秋の渡りは始まっていて、
公園にも南へと向かう渡り鳥たちが入れ替わりでやって来ていました。
9月上旬の公園でのこと。
この日はまだ陽射しが強くて、じっとしていても汗ばむ暑さでした。
ハシブトさんの全身黒は、暑そう…。
対称的に涼し気なのは、
「そんなカンカン照りのところおったらそら暑いやろ(笑)」のハトさん
少し待っていると、カラガラさんの群れがやってきた。
エナガ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ…の留鳥さんたちの団体だ。
先頭はいつも、エナガの大きな集団。
カラガラの群れの中で、一番体の小さな彼ら。
ちっちゃいけど、頼もしいリーダーなのだ。
「ジュリリ」と呟くような鳴き声で仲間とコミュニケーションをとりながら、
ちょこちょこと移動して、餌を探します。
次の餌場ポイントへとやって来たエナガさんたち。
呟き声が騒がしくなる。
薄暗い林の中で、少し大きめの鳥が2,3羽、バサバサと動くのが見えた。
ヒヨドリがエナガたちと餌場をめぐってもめているなのかと思ったら…。
カラガラ大軍団の登場にちょっとびっくりのサンコウチョウさんでした。
と、群れが上空を飛んで行く様子を、
立ち止まって見ている1羽のエナガさんの姿を時々見かける。
その様子が、まるで点呼をとっているみたい。
エナガのリーダーなのかな?
と、鳥たちが言ったかどうかはわからないが…
カラガラたちの最後尾を、サンコウチョウさんたちはついて来ていました。
最初は恐る恐る暗い場所に身を隠しながらついて来ていましたが…
そのうちに明るい場所にも出て来てくれるようになりました。
カラガラさんたちに混ざって餌の虫を捕っていました。
2~3羽いたサンコウチョウさんたちは皆、尾が短く、メスのような羽色でしたが、
嘴に黄色味が残り、青いアイリングも細いので、どうやら今年生まれの若鳥のように思います。
生まれ育った暗い森を出て初めての旅。
越冬地の南国への旅の途中、初めて見る世界はどんな風に彼らの目に映っているのかな?
小さくて可愛い、カラガラのリーダー的存在のエナガさんは、渡り鳥にとっても頼れるリーダーでした。
御覧下さりありがとうございました☆
素敵な一日をお過ごしください♫