学生の頃、休みの日はパラグライダーをしに山に通っていました。
空中ではパラグライダーが風を切る音と
時々、小鳥の囀りが聴こえてくるんです。
でも、辺りを見回しても飛んでいる鳥を見つけることはできませんでした。
どこかで囀っている声が風に乗って運ばれてきていたのかもしれません。
センダイムシクイ、ヤブサメに続いて到着していた夏鳥はオオルリでした。
4月初めに1羽の声を聞いたあと、どんどんやって来て4月下旬の山はオオルリだらけ。
高い木の梢で囀るオオルリたち。
自分たちの歌が風に乗って、あとからやってくるメスさんたちの耳に届くよう
空に向かって精一杯囀ります。
想いが届きますように!
「瑠璃三鳥」という言葉があります。
日本で見られる青い鳥3種のことです。
夏は標高の高い場所で繫殖し、秋になると低地に移動するルリビタキ、
冬は東南アジア等南国で過ごし、春になると日本に渡って来るコルリとオオルリです。
オオルリは「日本三鳴鳥」にも選ばれています。
日本で見られる囀りの美しい鳥3種のことです。
想いが届いたのかメスのオオルリさんも到着!
2つの名誉な肩書をもらっているオオルリさん。
でも巣立ちしてすぐのオスの羽はメスのような羽色をしていて
綺麗な瑠璃色の羽に変わるまで、約3年かかるそう。
下の子は胸からお腹にかけての黒い部分もはっきりせず、お腹の白も綺麗じゃないからまだ若鳥かもしれないね。
オオルリは私にとって思い入れの強い鳥です。
一昨年初めて出会った1羽のオオルリのことは今でも強く印象に残っています。
人が近くにいても気にせずマイペース
水浴び後もあまり綺麗に羽を整えずぼさぼさのままの青い鳥(笑)