小鳥たちの雄は、美しい容姿を持ち、大きく美しい声で囀り、歌のレパートリーの多い方が雌にもてる傾向にあるらしいです。
生後2ヶ月ぐらいまでは父の歌声を聞いて覚え、巣立ち後も美しく囀るオスの歌を聞いて学習しているそうですが、小鳥の中には、別種の小鳥の歌や虫の声等を真似たり、自分の歌にアレンジして歌のレパートリーを増やす種類もいるそうです。
キビタキもその1種。
実際にこの日見たキビタキの雄は、蝉の仲間のツクツクボウシの鳴き声を自分の歌の最後に取り入れていました。
ツクツクボウシの歌のエンディング、「フィヨース フィヨース ジー…」の「フィヨース」の部分を自分の歌の最後に、2回入れていました。
力強く、「フィヨース、フィヨース」を最後に歌っていたキビタキくん。
それにしても、ツクツクボウシどころか蝉も鳴き始めていない時期に、彼はどこでツクツクボウシの歌を覚えたのだろう???
昨夏、日本で覚えたのか、越冬地でツクツクボウシが鳴いていたのか???
黄色い眉が少し薄かったキビタキくん。
若い子なのかな?
小鳥の歌の中には色々な情報が詰まっているんですって。
独身であるか、既婚者であるか、どこ出身か…。
独身の雄はガンガン歌う。
この子はこの場所で、とにかく同じフレーズを凄い早口でずっと歌っていました。
見られていても全く気にしてないようす。
素敵なお嫁さんがやって来るといいね。